■何も食べれずに死を迎えるモンスター
ミルメコレオは前半身がライオン、後半身がアリの姿をした、アフリカ生まれのモンスターです。6本脚で、前の2本はライオン、後ろの4本はアリの脚になっています。アリの卵をライオンが妊娠させると生まれてくるといわれています。しかし、ミルメコレオは生まれたときから大変な重荷を背負っています。というのは、アリの卵は地面の中にありますが、卵からかえったミルメコレオはその場所でかなりな大きさに成長してしまうので、地面の中で身動きがとれなくなり、自力でアリの巣から出てくることができません。このため、ほとんどのミルメコレオは地面の中で死んでしまうわけです。偶然、人間や獣たちがミルメコレオがいる地面に穴を掘ったときにだけ、そこからはい出してくることができるのです。ところが、こうして幸運にも地上に出てくることができたとしても、ミルメコレオは長くは生きられない運命にあります。ミルメコレオは野獣を食べるライオンを父とし、穀物を食べるアリを母としているため、父の性質に邪魔されて穀物が喰えず、母の性質のために肉も喰えず、すぐにも飢えて死んでしまうのです。助ける方法はまだ見つかっていないようです。
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