えび「いやいや、ほらあれよく見ろよ」

ねぎとろ「親子づれだな…」

えび「ちげーよ、レーンだよ」

ねぎとろ「レーン？」

えび「…」

ねぎとろ「…」

ねぎとろ「…なにあれ」

えび「なんか、期間限定寒ブリだってよ」

貝柱「ねぎとろ先輩カピカピっすねｗｗｗｗｗ」

ねぎとろ「きいてないんだけど」

えび「そりゃ、わざわざ食材に話つける店員がいるかよ」

ねぎとろ「いや、ほんと、何あれ」

えび「参るよな、あぁいうの。あ、取られた」

ねぎとろ「は？おれ、昼の３時からずっと回ってるんだけど！」

えび「はは」

ねぎとろ「何笑ってんだよお前」

えび「俺、朝からだもん」

ねぎとろ「…すまん」

えび「いいって」

カッピカピだな

きなこ餅「ちょっと男子ぃ～真面目にレーン回ってよ！店長に言うからね！」

寒ブリ「あ、先輩！ちーっすw」

えび「おう」

ねぎとろ「ちっ」

寒ブリ「自分今日からなんですけどーw」

ねぎとろ「うせろや」

えび「まぁまぁ」
えび「わからないことあったら聞けよ」

寒ブリ「じゃあ…なんで先輩たちってそんなに暇そうなんですかw」

ねぎとろ「てめぇ殺すぞ」

寒ブリ「ちゃんと仕事してくださいよw」

ねぎとろ「あーもう死ねお前」

寒ブリ「ちょ、何するんすか！？」

「ママーあそこの寒ブリ、ご飯から落ちちゃってるよー」
「やぁねぇ、ああいうのはとっちゃダメよ」

手でも生えてるのか

茶碗蒸し「やめろやめろお前ら」

えび「茶碗蒸しさん」

寒ブリ「は？聞いてくださいよ、このマグロクリームが俺の方を」

茶碗蒸し「馬鹿かお前は、ねぎとろはな、軍艦なんだぞ」

寒ブリ「あっ…」

ねぎとろ「…はぁ」

茶碗蒸し「相手を選べ、ただの握りが軍艦に逆らっていいと思ってるのか」

寒ブリ「…ｳｯｽ…」ｼｭﾝ…

えびもネギトロも大好物じゃし…

地味にくるな

えび「まぁまぁ、俺もねぎとろとは仲がいいし、そんなに上下関係に凝り固まらなくても…」

茶碗蒸し「こういう新参ほど、最初に叩き込まないといかんのだ。それから砕けていこうが、俺は何も言わん。ただ初めはケジメをつけろ」

寒ブリ「…ｳｨｯｽ…」

茶碗蒸し「それから、ねぎとろ、お前もお前で――」

「あ、久しぶりに茶碗蒸し食べよー」

茶碗蒸し「あっ」

えび「あっ」
ねぎとろ「あっ」
寒ブリ「あっ」

いかん、笑ってしまったｗｗｗｗ

店員「あ、ネタ落ちてる」ﾋｮｲ

寒ブリ「あざっす！助かりました！」

ねぎとろ「…次おちょくったらマジでやるからな」

寒ブリ「やるって…何をですか」

えび「聞くな、それは」

寒ブリ「…はい…」

？「おいおい、しけた面してやがんなぁお前ら」

えび「お、お前は…」

ねぎとろ「ビントロ！」

寒ブリ「しかも注文品の土台に乗ってる！！」

ど、土台だとー？！？！

ビントロ「あぁ、おいおい、期間限定商品'様'も回ってんじゃねぇか、あぁ？」

ねぎとろ「ちっ…いやな奴がきたもんだ」

ビントロ「おいおいお前ら今日はこれで何周目だよ」
ビントロ「俺は一周目だけどな！ンガハハハハハハ！！」

寒ブリ「ち、ちくしょう…」

えび「一皿分高いところから見下しやがって…」

ビントロ「まぁ？俺は勝利を約束されてるからな。てめぇらがいくら喚こうが、知らねぇ」

ねぎとろ「ふざけんなよお前」

ビントロ「そうそうその感じ！くぅー、負け犬の鳴き声はいい聞き心地だぜ！」

「あ、ビントロ来たよー、お母さーん」

ビントロ「あばよ、売れないクソネタどもが、そこで腐っとけや」

えび「くそうっ…」



「うわーん。これワサビ入りの皿だよ」
「やぁねぇ、ワサビ抜きを頼んだのに。まぁ、そのまま取らずに流しましょ」


ビントロ「……」
ねぎとろ「…」
えび「…」

びんとろざまぁｗ

いかん、面白いぞこれ

えび「あれ、寒ブリは？」

ねぎとろ「あぁ、さっきビントロの代わりに取られたよ」

ビントロ「………」

えび「…ざまぁみろ」ﾎﾞｿｯ

ビントロ「はぁ？おい！えびの分際が今なんてほざきやがった！？」

みんなのアイドルサーモンさんはまだか

玉子ちゃんはいつ出る？

えび「…で、これからどうすんの」

ビントロ「あ？」

えび「なまじ注文品の台にのってるから店員も暫く手をつけないだろうし、他の客にもとられないし」

ねぎとろ「一気に転落したな」

えび「約束された敗北だな」

ビントロ「うるせぇ！！」

？「ちょっと、そんなに大声はりあげないでよね」

ねぎとろ「たっ…」

えび「たまごちゃん！」

おでんくんみたいな感じ

たまご「もう、これだから魚介類は嫌いなのよ」

えび「たまごちゃんはいいよね、こどもにも人気だし」

たまご「ほら、すぐそうやって卑屈になる。そんな風に腐りやすいのも魚介類の嫌いなところなのよ」

ねぎとろ「で、そんなアイドルが俺たちになんの用だ」

たまご「用もなにも、ただここに乗せられただけよ。カンチガイしないでちょうだい」

ビントロ「ちっ…次のピットインを待つしかねぇのか…！」

「あ、たまごだー！僕たまごだーいすき！」

たまご「あら、嬉しいわうふふ」

ねぎとろ「こどもと母親しかいねぇのかこの寿司屋は」

ビントロ「俺だって…たまごちゃんと一緒に…！」

えび「ばか！無茶をするな！」

「このたまご取りにくいよー、えいっ！」
ガッ
たまご「きゃっ！？私の皿がビントロの皿に当たっ…！？」

ビントロ「え…？」ｸﾞﾗｯ

ねぎとろ「ビントロォォオオオオオ！！」

ガッシャーン

ビントロおおおおおおおおおお

えび「……こんなのってないよ……」

ねぎとろ「振り返るな…アイツは…生き急いだんだ。ただの大馬鹿野郎だよ」

えび「そ、そんな言い方っ…！」

ねぎとろ「わかってる…わかってるって…さぁ、ピットインだ。アイツの分まで、ピットインしてやろう」

えび「…うん…」

あああ回転寿司ステマスレか！？
発狂しそう

ピットイン

ハンバーグ「どないしたんや自分ら」

えび「いや…なんでも」

ねぎとろ「なんでもねぇよ」

ハンバーグ「なんや、自分ら、まるで数時間もとってもろてへんみたいなテンションやないかガハハハハ」

ねぎとろ「てめぇっ…！」

えび「いや、いいんだ…怒る元気もないよ…」

ニヤニヤがとまらん

ハンバーグ「自分ら、何を落ち込んどるんか知らんけど、あれ見てみいや」

えび「？」

ねぎとろ「あれは…河童巻？」

ハンバーグ「アイツはほんまにどうしようもない奴や。安っぽい。大して人気もない。せやけどな、ほら、見てみ」

えび「あ、とられた」


河童巻「あ、ありがとうございmムシャムシャグチャモグモグ

ハンバーグ「見たか、アイツの幸せそうな顔」

えび「…！」
ねぎとろ「…！」

ハンバーグ「そうや、わてらは、ちゃんと幸せ持っとるんや。それを叶えるためにはまず―――」

「わーいハンバーグだー」ﾋｮｲ

えび「あっ」
ねぎとろ「あっ」

ハンバーグ「お、おおきに！ほんまにおおkグチャグチャバクバクモグモグは

わりとグロい

えび「ねぎとろ…」

ねぎとろ「あぁ…わかってるよ」

えび「取ってくれる人が、きっといるさ！」

ねぎとろ「あぁ！」

えび「一緒に頑張ろう！」

ねぎとろ「へへ、置いていったら承知しねぇぞ？」

えび「はは、置いてきぼりいくわけないだろ！二人で一緒に―――」
「まずは海老からっしょ」ﾋｮｲ

えび「よっしゃあああああ！！ありがとうございmバクンバクンモッチャモッチャモグモグ

ねぎとろ「Fuck.」

ついにエビが…

ねぎとろ「あー…」

ねぎとろ「死ね」

ねぎとろ「今は亡きえび、もういっかい死ね」

ねぎとろ「つーか、えびとっていった奴、食あたりで死ね」

ねぎとろ「…………」





ねぎとろ「死にたい……」

いくら「…ね、ねぎとろ…さん？」

ねぎとろ「…おいおい、お嬢ちゃん。男の涙は、見ちゃいけねぇんだぜ…」

ねぎとろが急にダンディに

ﾁｬｰﾝ!

いくら「なんで泣いてるの？」

ねぎとろ「お前は知らなくて、いや知らない方がいいことさ」

いくら「で、でも！いくらも軍艦だよ？ねぎとろさんの気持ち、わかるかも知れないよ！？」

ねぎとろ「いいや、わからなくていいことなんだよ、これは…な」

いくら「で、でもでも！」

ねぎとろ「いいって言ってるだろ！」

いくら「ひっ…！？」

ねぎとろ「…すまん」

ねぎとろ「俺はな、友達に…裏切られちまったんだよ」

いくら「おともだち…？」

ねぎとろ「あぁ、かけがえのない親友だった筈なのにな…」

ねぎとろ「だから、俺はこれからずっと…一人ぼっちさ」

いくら「…」

ねぎとろ「いくらは人気なんだから、こんな辛気臭ぇ話きくと腐っちまうぞ。さ、はやく取られやがれ」

いくら「だ、だったらいくらが新しいお友達になる！」

誰かねぎとろ取ってやれよ…

いくら萌え

いくらがかわいいな

いくら可愛い
結婚してくれ

ねぎとろ「何？」
ねぎとろ「はは、…おいおい冗談よせよ。お前は親のサーモンと並んで人気なんだぜ？」

いくら「だ、だったら…！」

ｺﾃﾝ
ねぎとろ「なっ！？お前自分から倒れて…！？」

いくら「えへへー…これで、おともだち」

ねぎとろ「いくらの粒が零れちまって…お前…なんでそこまでして…」

いくら「だって…ねぎとろさんがかわいそうだったんだもん…」

ねぎとろ「お前…。…はは、情けねぇな、俺は。こんなお嬢ちゃんまで巻き込んじまって」

ねぎとろ「一番情けねぇのは…」

ねぎとろ「それが…とっても嬉しく思ってることなんだよなぁ…！」

いくら「ねぎとろさん、また泣いてるー。泣き虫ー」

ねぎとろ「う、うるせぇ…！」

いくら...ﾊｧﾊｱ(*´д`*)

これはサーモンと一波乱あるで

いくら×ねぎとろ萌えー

いくら「ねーねーねぎとろさん」

ねぎとろ「なんだ？」

いくら「いくら、今とっても楽しいよ？」

ねぎとろ「そりゃまた、どうして」

いくら「だって、ねぎとろさんと一緒にいるもん」

ねぎとろ「その年で口説き文句覚えるとは、末恐ろしい子どもだな」

いくら「本当だよ！本当だってば！」

ねぎとろ「はは」

いくら「だ…だって、いくら、前からねぎとろさんのこと…ねぎとろさんのこと…」




「あ、いくらだ」
「いやでも、これ倒れてるじゃん」
「いや、俺そういうの気にしない系だから」ﾋｮｲ


いくら「おっしゃきたあああああああ！！ありがとうございます！！ありがとうごzグッチャグチャモチャモチャバクバク

ねぎとろ「決めた、死のう」

いくらビッチしね

俺はいくらがそういうやつだってわかってた

ピットイン
ねぎとろ「…」
ねぎとろ「…」
たまご「…ねぎとろ？」
ねぎとろ「…お前、食われたはずじゃ…」
たまご「…ふふ、ドジっちゃった」
ねぎとろ「ドジっただぁ？」
たまご「私の中身、まだよく焼けてないんだって」
ねぎとろ「それで厨房まで引き戻されてきたのか」
たまご「私も、もう終わった食材よ…あなたと、一緒ね」
ねぎとろ「あぁ…俺も…もう疲れた」
たまご「下を見て」
ねぎとろ「？」
たまご「残飯入れよ、もう、二人で飛び込んで、終わりましょう？」
ねぎとろ「あぁ、悪くない」
たまご「あなたのこと、ずっと思っていたわ。最期だから、言わせて」
ねぎとろ「あぁ、一緒に言おう。それから残飯入れに堕ちよう」
ねぎとろ、たまご「愛してる」ｸﾞﾗｯ
店員「あ、このたまごもーらい。あとこの色悪いねぎとろも一緒に食うか」ﾋｮｲ
ねぎとろ、たまご「えっ」
店員「…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
店員「こりゃうめぇ！まぐろと半熟っぽいたまごの組み合わせうめぇ！」

こうして、まぐろユッケが誕生した！！完！！

えっ

イイハナシダナー

くぅ～疲れましたw これにて完結です！

実は、外食しようとしたらくら寿司の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当はびっくりドンキーがよかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので最寄りの店で挑んでみた所存ですw
以下、えび達のみんなへのメッセジをどぞ

寒ブリ「みんな、見てくれてありがとう ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね！」

たまご「いやーありがと！ 私のかわいさは二十分に伝わったかな？」

えび「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしかった ・・・」

茶碗蒸し「見てくれありがとな！ 正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ！」

いくら「あ、ありがとうございmグチャモグモグ

では、

えび、茶碗蒸し、寒ブリ、たまご、河童巻、いくら、ビントロ、ねぎとろ「皆さんありが とうございました！」

終

えび、茶碗蒸し、寒ブリ、たまご、河童巻、いくら、ビントロ、ねぎとろ 「って、ねぎとろ君まだ取られてなかったの！？ 改めまして、ありがとうございました！」

本当の本当におあいそ

>>1お疲れ様
面白かった

乙トロ