JSの許嫁ができたんだが。しかも3人。まあ聞いてくれ。
突然、俺のクラスに金髪の幼女がやってきて、「あなたがわたくしの許嫁ですのね?」←ナニソレ。
今度は俺の妹が「なら、あたしがアニキと結婚する!」←ハァ!?
さらに幼なじみまでもが「わっ、私も、おにいちゃんと結婚したい…!」←今ここ。
ノーマルな俺のモテ期がJSの修羅場で大変なことになっている。

「なにを今さらっ、蛍奈っちのぱんつチェックはあたしの日課なんだからっ！」
しょうもないセリフを勝ち誇って口にする千世理に、
「ふえ～んっ、おにいちゃぁ～んっ」
涙目で俺にすがりついてくる蛍奈。
「だからそれをやめろと言ってるんだろーがっ！」
蛍奈の頭を撫でながら、千世理を叱り飛ばす、俺。
今朝もいつもどおりの、俺たちの登校風景である。

キンコーンカーンコーン。
そしてこれまた、なんというありきたりな一日の始まりだろう。
俺は教室の自分の机に座り、朝のホームルームの開始を待っていた。
こんなことなら、いっそ家で自室に篭ったまま、「今日学校をサボったけど質問ある？」と
かスレ立てでもしてたほうがマシだっただろうか？
いや、その程度のスレタイでは需要がないだろうし、その行為は自宅警備員への道をまっし
ぐらだ。危険すぎる。