ちょっと聞いてくれ
過去と決別したくなった。

聞いてやろう

書き溜めたりしてないけどつらつら書いてくわ

とりあえず始まりは小学六年生ぐらいの頃なんだ。

その時俺は好きな女の子が出来た、だけど小学六年生ともなるとやっぱりそういうのはかっこ悪いから、とりあえず中学生まで様子を見ることにしたんだ。

ほほう それでそれで?
　　　　　 ＿＿＿_
　　　　 ／:::::::ヽ
　　　　f::/"￣￣ヾi
　　　　|:ﾘ　＿　＿|
　　　　|r==( o)( o)
　　　　( ヽ　 _) ｉ
　 ＿＿／ヽ　ー== ｲ
　/ヽ　ヽ　＼＿＿ノ
`/　ｉ　 ＼＿/、
/　r-､　　　　ハ
ﾚ⌒ヾi　/　　/ ｜
i　 ￣`ー―-ﾍ　｜
ヽ＿＿＿＿＿ﾉーｲ
｜　＼　　　　ノ
　　　￣￣￣￣

それで中学生になって、その子とは違うクラスになって、接点が全くなくなっちゃったんだよ。

俺はどうにかして、その子と接点を作ろうとして、その子のクラスにいる、小学生の頃からの友人に会いに行ったりもしたけど殆ど無意味だった。

ふとしたキッカケで思い出し思わず声を上げたくなるような過去かね？

まぁここにいること自体が黒歴史なんだけどな

つっても俺は部活は卓球部、委員会は無所属で、とにかくあまり個性的な方ではなかった。

ただ、俺は小学生の頃から、親戚から貰ったギターが趣味で、中学生に上がってから、初心者向けのエレキギターを買ってた。

それで、俺の個性を出すにはこれしか無いと思ったんだ。

とりあえずラブレターの文面を考えて、それを曲にしてその子に届ければいいんじゃないかと考えたんだ。

まずハードオフへ行き、安い旧式のテープレコーダーを買った。

そこに授業中をフルに使って作った曲を、家に誰もいないうちに録音、次の日レコーダーごとその子の下駄箱に入れた。

旧式だったので、その子が再生できないと困るからね。

因みに歌詞はよく覚えてないけど、翻訳サイトか何かを使って
「君が好きだーoh year！」
みたいなのを、フランス語にして歌った。

それで昼休み、何事も無かったかのように、その子の教室に行ってみると、前の教卓を男子の殆どが囲んでいた、俺の友人もいた。

友人に何があったか聞くと、

俺の好きな女の子（以下K）がレコーダーを発見。

Kの友人数人と再生
↓
俺の片言丸出しのフランス語に爆笑
↓
レコーダーが男子の手に渡る
↓
なんだかんだで回ってそのクラス全員爆笑

という流れだったらしい

因みに呪いのテープ（笑）と呼ばれてた

しかもテープが悪かったのか、俺がやたらと歌詞に入れた「君が好きだ」（フランス語ではIl vous aime）が「ウーボーァー」に聞こえてたらしく、呪いのウボァーソングとも呼ばれてた

声でバレなかったの？

曲とか、どう転んでも黒歴史にしかならないとわかるものをなぜやったのだろう。俺なら何度も寝れない夜を過ごすレベル。

因みに俺はウボァーソングの一番だけをKの下駄箱に入れてた。

次の日に二番、最後に三番を入れて、そのラストテープの中で、俺が作った曲だとバラそうと思ってた、しかも教室にくるまでブームを知らなかったから、俺はKの下駄箱にウボァーソング二番のテープを入れてしまっていたんだ。

これは嫌な予感

Kは学校に来るのが遅いが、そろそろ来る頃だったので、ウボァーソング二番テープを回収する暇はなかった。

そして昼休み、俺の友人が俺の教室に来て俺にこういった。

「ウボァーソング2が届いたぞwww」

そんな訳でKの教室に行くと、ウボァーソング二番が流れてた。

そこの担任まで笑ってた。

一週間たってもほとぼりは冷めずなかった、それどころか部活とかで先輩達にも伝わって、他学年にまでウボァーソングが伝わった。

流石に俺もヤバイと思って、ラストテープは入れなかった。

ムズムズする…

そうなるとやはり皆ウボァーソングの作曲者を突き止めようとするんだ。

それで早速ウボァーソングの作曲者探しみたいなのが始まった。

最初は吹奏楽部の男子とかを探してる連中は当たってたらしいけど、ギターの音が入ってるとかで、すぐに違うと分かったらしい。

こういうの聞くと何だかそわそわする

そんなウボァーソング探しが始まってから数日後、俺と友人数人が話してる時に、例のウボァーソング探し隊が来やがった。

俺と友人達にも聞いていったんだが、そこで一人の友人が

「確か>>1ってギター弾けたよな？」

バラしやがった

俺は必死に弾けるけどこういう曲はやらないだのなんだの言ってた

正直かなりキョドってたと思う。

面白いwwwww

しかも中学生でギターやってるやつなんてそんなにいるわけなく、俺の学校では俺だけだったかもしれない。

因みにベースやってるやつならいた。

そんな訳でウボァーソング作曲者の最重要候補に俺はなってしまった。

友人達にも
「お前ウボァーソンガーだったのかwww」

とか言われた。

見てて苦しくなるわ…

流石にこれはマズイので、俺は俺にかかった疑いを晴らすことにした。

授業中をフルに使って考えて、ある作戦を思いついた

もう一つのウボァーソングを作る。
↓
俺のアリバイを作りつつ、Kの下駄箱に入れる
↓
疑いを晴らす

という作戦にした

嫌な予感

もうだめだ……

とりあえずもう一つのレコーダーを買って、ウボァーソングを作った。

今度はIl vous aimeを連呼しまくるという、適当極まりないものだった。

次の日の朝は、とにかく早く学校に来て、連打ウボァーソングテープをKの下駄箱に入れた。

最早愛の告白でも何でもなかった。

その後トイレの個室に隠れて、タイミングを見計らってKが来る時間より遅く教室に行った。

それで疑いを晴らせると思った俺がアホだったよ。

連打ウボァーソングはカッコつけた変な声じゃなかったから、テープが古くても俺の声に似てる、という事になってしまい、俺は結局ウボァーソンガーになってしまった。

ウボァーｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
流行るなこれは

ウボァーソンガーとかかっこいいじゃんｗｗｗｗ

因みにこのブームは夏休み後も結構続き、校内レクリエーションみたいなのの時にもウボァーソングが流れた。

音楽の時間はことあるごとに俺にウボァーソンガーコールがかかってきた。

ざっとこんな感じ。
部屋の掃除してたら結局使わなかったラストウボァーソングテープを見つけたからスレ立ててみた。
最初の過去と決別するってのはカッコつけた。

どうしてそういう発想になったのか

新しく作った連呼ウボァーと間違ってあらかじめ録音済みの３つ目のウボァー（カミングアウト入り）を入れてしまい
曲の最後に「Kへの愛と氏名」を叫んでいたってオチの方が良くないか？

ワロタww

やっぱ昔はみんな馬鹿だったんだなww

ウボァーソングブームは何だかんだで一年は続いた。

二年の頃には消えてたね、後輩に受け継がれなくてマジで良かった。

二年、三年の頃は特に何ともなかった
ちょっと厨二発動したくらい。

まあ、今生きてるからよかったんやない？（適当）

思春期ですなあｗ

糞コテ「ウボァーソンガー」誕生の瞬間である

ネタに出来てるだけお前は幸せだな

後の歌い手である