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>>5さん、寝る前のお話して?【瓶の首】
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binn.jpg

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:07:41.51 ID:R8wbCTsZ0

ワクワク


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:07:49.59 ID:1Oivmqau0

はい


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:08:23.89 ID:CK/NWAxM0

瓶の首


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:09:32.59 ID:CK/NWAxM0

昔ある国のある工場で作られた瓶がありました


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:12:01.38 ID:CK/NWAxM0

瓶といってもいろいろあります。
「僕はなんの瓶なんだろう?牛乳用?それとも薬入れ?」
瓶に注がれたのはシャンパンでした。
「僕は高級シャンパンの瓶だったんだ!なんてツいているんだろう」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:12:39.17 ID:mYTp0i210

想像以上の童話チックさに面白そうでワロタ







16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:13:19.73 ID:seQdHfHj0

なんか嫌な予感がするが気になる


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:13:27.87 ID:ltcQpR0PO

面白そうな導入だな


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:13:50.30 ID:CK/NWAxM0

瓶はお酒屋さんに並びました。
「やあ、君達も高級シャンパンが入った瓶かい?」
「あぁ、そうとも!俺たちは貴族や王族に買われるのさ!」
瓶はワクワクがとまりませんでした


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:16:29.47 ID:CK/NWAxM0

するとお客さんが現れました。
「やぁ、ようこそ。いらっしゃい」
お客さんはどうやらお酒屋さんの常連さんでした。
「今日はどんなお酒をお求めで?」
お酒屋さんが聞きました。
「今日はちょっとシャンパンを買おうと思ってね」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:18:30.16 ID:CK/NWAxM0

お酒屋さんは言いました
「シャンパンですか!?でもお高いですよ?」
普段安いお酒しか買わない常連さんに聞きました。
「いや、実は娘が婚約してね。そのお祝いに買うんだよ。多少値がはっても構わんさ」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:19:04.09 ID:BIdXfgsQ0

ワクワクするな


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:19:25.45 ID:ydWWqjUF0

これは期待せざるを得ない


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:21:33.89 ID:CK/NWAxM0

「そうですか!それはめでたい!あなたは常連さんだ。お安くしときましょう!」
お酒屋さんはそういってシャンパンの棚に向かいました。
「へぇー、婚約か。なんかよくわからないけど素晴らしいことみたいだな」
瓶は思いました。しかし他の瓶たちはそうは思いませんでした。


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:23:38.93 ID:KiT1muQY0

こういうスレよくあるけどグダるだけなんだよなー



…面白いじゃねーか


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:23:53.83 ID:CK/NWAxM0

「冗談じゃない。あんな庶民に買われるなんて!」「しかも値切られるなんてこの上ない恥だわ!」
他の瓶たちは後ろの方に下がりました。
きたばかりの瓶はよくわかってなかったのでそのままお酒屋さんによって常連さんに渡されてしまいました。


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:26:12.97 ID:KiT1muQY0

タイトルは瓶じゃなくて瓶の首なんだよな
先が気になる


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:27:50.83 ID:CK/NWAxM0

常連さんは嬉しそうに家に持ち帰りました。
少し不安になった瓶でしたがその不安はすぐ消し飛びました。常連の娘は可愛らしく、また自分がきた事をとても喜んでいたからです。
そして婚約者はどうやら海兵さんでした。
常連さんは妻と娘、婚約者の海兵さんを連れてシャンパンをカゴにいれピクニックに行きました。


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:28:54.56 ID:R8wbCTsZ0

楽しそう


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:30:51.33 ID:85ch+rVE0

なんか見入っちゃう


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:31:25.76 ID:CK/NWAxM0

「それでは二人の幸せを祝って」
常連さんは景気よくシャンパンを上げました。
「イエーイ!泡がシュワシュワで気持ちー!僕もなんだか嬉しいよー!」
瓶はなんだか気分がよくなりました。
そうしてみんなで美味しそうに中のシャンパンを飲み干しました


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:32:59.91 ID:R8wbCTsZ0

それでそれで?


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:34:12.73 ID:CK/NWAxM0

「あーあ、空っぽになっちゃった。でもみんな嬉しそうで良かった」
瓶がそう思ってると突然海兵さんが自分を持って立ち上がりました。そして常連さんが海兵さんにいいました。
「わかってますな。高く放り投げるほど幸せになれる。頼みますぞ婿どの」
それを聞いた瓶ば驚きました


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:35:08.94 ID:R8wbCTsZ0

え…


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:35:13.83 ID:u3K/L4c60

あっ…


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:35:39.99 ID:WVRIU7buO

瓶タン…


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:37:12.13 ID:oBIx6jPs0

.: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    . . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
        Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:37:45.40 ID:CK/NWAxM0

「ええ!ちょっとまってよ!」
瓶は慌てましたがどうする事も出来ません。
「ちょっとまって、写真屋がきましたよ。」
娘が言いました。
「本当かい!?じゃあ先に写真を撮ろう」
瓶は命拾いしたと思いました。
しかし家族と一緒に写真を撮られている時もドキドキでした


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:39:51.07 ID:CK/NWAxM0

無事写真を取り終えたあと再び海兵さんは瓶を持って構えました
「おいおい、写真に僕も入ってるなら大事にとっておいて…よおおおおお!」
瓶の願いも虚しく瓶は空高く舞い上がりました


71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:40:14.49 ID:tAJNU88k0

うわああああああああ


73: 忍法帖【Lv=9,xxxP】(1+0:15) 2013/07/18(木) 00:41:03.46 ID:sLpDqM8n0

われるあああああ


76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:42:27.20 ID:CK/NWAxM0

「おお、高く上がったぞ!」
海兵さん達は瓶を見上げました。
瓶はそのまま川辺近くの草むらに落ちてしまいました。しかし草がクッションになり、そのまま割れずに川に落ちました。
「ふぅ…命拾いしたけど、これから先どうなるんだろう?」
瓶が川に流されながら考えていると少年が近づいてきました


78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:43:16.66 ID:u3K/L4c60

お?


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:43:29.39 ID:Mkpv6IUO0

よかったぁ


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:45:23.04 ID:oBIx6jPs0

少年は僕を見つけると、ひろいあげ地面に叩きつけました。この少年は機嫌が悪かったのでしょう。


85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:46:51.07 ID:u3K/L4c60

>>82
おい


83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:45:23.96 ID:CK/NWAxM0

「お、これは綺麗な瓶だ!持って帰ろう」そういうと少年は瓶を拾い上げて瓶をもって帰りました。
そして母親に渡すと母親はすごく喜びました。
「これはいい瓶だわ。あなたの初航海に持っていく船酔い用の薬入れにしましょう」
母親は瓶に薬をいれて少年に渡しました


87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:48:16.38 ID:CK/NWAxM0

数日後瓶は港にいました。
少年は大事そうに瓶を持っていました。
「まあ中身はシャンパンじゃないけど、お役にたてるなら…あ、あれは?」
瓶の先には瓶を投げた海兵さんと常連の家族がいました。
「あなた…気をつけてね」
「なぁに、大丈夫さ。帰ってきたら改めて式をあげよう」
どうやら瓶をもった少年と同じ船に乗るようでした


88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:48:45.48 ID:8rytimFs0

嫌な予感…


91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:50:56.57 ID:6iFjSIOh0

気になって寝られん


92: 忍法帖【Lv=9,xxxP】(1+0:15) 2013/07/18(木) 00:51:31.58 ID:sLpDqM8n0

なんなの?今書いてるわけじゃないやろ?


95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:52:12.54 ID:oBIx6jPs0

>>92
いま書いてるよ


94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:52:05.73 ID:CK/NWAxM0

「あの海兵さんか!謝るなら今のうちだぞ!」
瓶はそう思いましたが海兵さんは見向きもせず船は出港しました。
港を出て数日後、瓶の前には船酔いをした乗組員の列が出来てました
「さあ押さないで。薬はまだたくさんあるから!」
少年の母親が作った薬は好評で乗組員の間では大変重宝されました。
瓶も頼りにされてとても嬉しそうでした


99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:54:56.97 ID:CK/NWAxM0

しかしやがて薬もなくなってしまいまた空っぽになってしまいました。
「その瓶もお役目ごめんだな」
海兵さんが少年に言いました。
「ええ、そうですね」
少年は瓶を見ながら頷きました。
「ええ!そんな!まさかまた投げちゃうの?」
瓶は前投げられた事を思い出しました。
しかし今度は物置の隅に置かれました。


101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:55:25.07 ID:ApxVajWH0

よったな瓶


102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:55:30.10 ID:WVRIU7buO

気になって寝れないwwwww


109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 00:58:33.13 ID:CK/NWAxM0

「ほ…よかった…」
瓶が安心していると船が揺れ出しました。
その揺れは少しずつ大きくなりました。
「大変だ!嵐がくるぞ!」
船員の叫びが聞こえました。
船は大きく揺れ、帆は風で飛ばされ、もはや沈没寸前でした。
そのうちすごい衝撃に見舞われました。
どうやら岩礁に乗り上げてしまったようです。
「もうダメだ!船を捨てるんだ!」


112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:00:49.05 ID:R8wbCTsZ0

置いていかれちゃう


113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:00:52.82 ID:CK/NWAxM0

船員達は小舟に乗り換え脱出していきます
「ちょっとまってよ!僕をおいてかないでよ!」
瓶は叫びましたが誰も気づいてくれません。もうダメだと諦めかけていた時誰かが近寄ってきました。
「あなたは…!」
それはあの海兵さんでした。


114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:01:36.19 ID:KiT1muQY0

海兵ルート入ったあああああああ


115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:01:48.75 ID:Mkpv6IUO0

まさかの救世主


118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:02:31.18 ID:St07WOQt0

やばい面白い


119: 忍法帖【Lv=9,xxxP】(1+0:15) 2013/07/18(木) 01:02:39.03 ID:sLpDqM8n0

ぼくの股間もビンビンなんですが関係ありませんか?


120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:03:51.35 ID:8QeGRhEl0

まさかここでまた高く投げ上げるんじゃないか


121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:03:52.31 ID:CK/NWAxM0

「あぁ、よかった!僕を連れてってくれるんだね!」
瓶は今までの事をすべて許してあげようと思いました。
しかし海兵さんは瓶の前で紙と鉛筆を取り出しました。
そして紙に何か書き始めました。
「愛する妻へ。僕はもうダメかもしれない。この手紙が君の元へ届く事を祈ってる。愛してる。」
そして海兵さんはその紙を瓶に入れ蓋をしました。


122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:04:26.40 ID:76Wr+g4B0

ヤバい震えた


123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:04:51.76 ID:6iFjSIOh0

あれ、想像してたのて違う…


124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:04:53.25 ID:R8wbCTsZ0

海兵さん…


130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:07:00.26 ID:CK/NWAxM0

瓶は嫌な予感がしました。
「ねえ待ってよ!僕をどうするつもり!?ねえってばああああああ!!!」
瓶は荒れ果てた海の向こうへ投げられました。
気が付くと瓶は海の上を漂っていました。船や海兵さんがどうなったか瓶は知りませんでしたがこのあと自分はどうなるのかそちらの方が心配でした。


135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:09:26.55 ID:CK/NWAxM0

そうして何年か海の上を漂っていた瓶はある日漁師の網にかかりました。
漁師は瓶の中の手紙を見ましたが見た事のない文字で読むことが出来ませんでした。
仕方なく漁師は瓶をもって帰り倉庫にしまって起きました。
そうしてまた何年かした後、町に学者がやってきました。


140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:12:28.22 ID:CK/NWAxM0

漁師は学者に瓶を売りました。
学者は中の手紙を見ましたがこの学者も手紙の内容がわからずその手紙を捨てて変わりに種籾も入れました。
そしてその学者はその瓶を知り合いの商人に売りました。
そしてその商人から種籾を買った農民は種籾を出したあと空になった瓶を酒屋に売りました。


142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:13:56.93 ID:R8wbCTsZ0

手紙ェ…


143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:14:31.20 ID:Mkpv6IUO0

がああああああ
手紙捨てられたあ~


144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:14:46.87 ID:WVRIU7buO

学者の癖に探求心0かよ…


147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:15:30.15 ID:CK/NWAxM0

瓶はふと思い出しました。ここは始めて自分にシャンパンが入れられた場所でした。
何十年も旅をしてまた生まれた地に帰ってきたのです。
「なんてことだ!こんなことってあるんだ!」
瓶はすごく喜びました。そしてまたシャンパンを入れられると前にも並んだあのお酒屋さんに並びました。
お酒屋さんのおじさんは前とは違う人でしたがあとはほとんど同じ景色でした。


148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:16:49.47 ID:R8wbCTsZ0

おお


149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:17:47.27 ID:CK/NWAxM0

「あぁ、今度は誰に買われるんだろう!今度こそ貴族か王族に買われて誰かの心に残るような大事な瓶になりたいなぁ」
瓶は期待に胸を膨らませました。
しばらくすると一人の男がやってきました。
「おい!主人!1番高い最高の酒をくれ!」


150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:18:59.69 ID:u3K/L4c60

ちょ…


151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:19:16.63 ID:JtuuhdEg0

コレは…


152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:21:43.04 ID:CK/NWAxM0

「これはこれは!マドレーヌさん!その格好はどうしました?」
「今日は気球に乗って人類最高地点までいくのさ!そこで最高の酒を飲むのさ!」
お酒屋さんは大変驚きました。
「流石はマドレーヌさんだ!そこらへんの貴族とはわけが違いますなぁ。さあ1番いいシャンパンです!持って行ってください!」
瓶は貴族という言葉に心踊らせました。


154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:24:39.33 ID:CK/NWAxM0

「やった!今度こそ貴族に買ってもらえたぞ!」
マドレーヌは瓶を買うと広場に向かいました。
そこには多くの野次馬と大きな気球がありました。
「みなさん!今日この日!人類がまだ見た事のない景色を私は見てきます!」
見物人は多いに湧きました!


155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:25:44.97 ID:Mkpv6IUO0

着地点がまったく読めなくなってきた


157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:27:09.50 ID:KiT1muQY0

気球とかフラグにしか見えない


158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:27:32.30 ID:CK/NWAxM0

そして瓶を片手に気球に乗り込むと気球は空高く舞い上がりました。
「なんてことだ!こんなすごい事に立ち会えるなんて!きっと僕は世界高い場所で飲まれたシャンパン瓶として博物館に飾られるぞ!」
瓶は期待に胸を膨らませました。
マドレーヌは小さな望遠鏡のようなものを取り出しました。そしてそれを覗き込みました。
「間違いない!この高さは新記録だ!」


160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:29:15.87 ID:R8wbCTsZ0

先が気になる


161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:30:51.35 ID:CK/NWAxM0

マドレーヌは瓶をあけてシャンパンを振りまきました。
「いえーい!新記録おめでとう!」
瓶も祝福してシャンパンを飛び散らせました。
マドレーヌは気球から乗り出して瓶を振りました。瓶は不安になりました。
「あの…そんなに乗り出すと危ないですよ?」
瓶がそう思っているとマドレーヌは飛んでもない事を言い出しました。
「さあ、世界一高いところに瓶を投げるぞ!」


162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:31:49.13 ID:Vmw/SAf10

おうふ


163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:31:59.58 ID:KiT1muQY0

ですよねーwwww


165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:33:13.07 ID:CK/NWAxM0

瓶は驚きました
「ええ!そんな!この高さから落ちたら割れてしまう!そんなジンクス迷信ですよ!だからやめ…!」
瓶は空高く舞い上がりました。それはそれは高く舞い上がりそして民家の屋根の上に落ちて…割れてしまいました。


167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:34:02.56 ID:kwv8/gxt0

なん…だと…?


168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:34:03.57 ID:7q+ZREPo0

おお…


169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:34:04.96 ID:R8wbCTsZ0

とうとう割れちゃった…


171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:34:07.81 ID:u3K/L4c60

瓶さん…


175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:36:00.36 ID:CK/NWAxM0

瓶は首から上だけになってしまいました。
もうシャンパンも薬も手紙も種籾も何も入れる事は出来ません。
瓶は酷く落ち込みました。
するとお婆さんが近づいてきました。
「まあ綺麗な瓶の首ですこと。ほら小鳥さん、お前さんの新しい水入れにしてあげましょう」
瓶は口の部分にコルクで蓋をされて鳥かごの水入れになりました。


178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:37:20.26 ID:Mkpv6IUO0

生きてた…


183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:40:21.72 ID:CK/NWAxM0

鳥かごに瓶の首を入れると小鳥がやってきて水を飲みはじめました。
「はぁ~、生まれた時は立派なシャンパンの瓶だったのに、今じゃ鳥かごの水入れだなんて…本当はもっと素敵な人生を送るはずだったのに…」
瓶は落ち込みました。
ふと自分を拾ったお婆さんをみました。お婆さんは庭の椅子に座りながらお昼寝をしていました。


188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:44:02.19 ID:CK/NWAxM0

「あーあ、なんだいあのお婆さん。幸せそうに寝ちゃって…ちょっとまって!あれは?」
よく見るとお婆さんは写真立てを持って寝てました。
そしてその写真に写ってるのは可愛らしい少女と立派な海兵さん、そして…自分が写ってました。
「そんな…じゃああのお婆さんはあの常連さんの娘さんなのか!?」


189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:44:22.81 ID:u3K/L4c60

おおおおお!


190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:44:58.43 ID:kwv8/gxt0

娘だと!?


192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:45:47.34 ID:kwv8/gxt0

えらく長い時間経ってたんだな


193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:48:36.75 ID:CK/NWAxM0

瓶は驚きました。始めて自分を買ってくれた人のところに戻ってきたのです
「信じられないよ、小鳥さん。もう海兵さんからの手紙はもってないけど…帰ってきたんだよ!あの娘の元へ!…ねえ小鳥さんさん、僕にも生まれてきた価値があったのかなぁ…」
瓶はもう王族に買われるだとか、大切に保管されるだとか、そういったことなどどうでもよくなりました。
大切な人との大切な瞬間に立ち会えて、またその大切な人のところへ戻ってくることが出来たからです。


194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:49:51.67 ID:8690tLqL0

泣いた


197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:50:58.56 ID:Tfuu9tkP0

( ;∀;)イイハナシダナー


199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:51:37.76 ID:CK/NWAxM0

ある瓶の数奇な運命はこれで終わりです。
あなたもどんなに小さくても大切な人の役に立つことが出来るはずです。
それでは今日はこの辺で






原作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン「瓶の首」より


200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:52:10.40 ID:8690tLqL0

これはいい


201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:52:52.92 ID:CK/NWAxM0

長ったらしくすいませんでした。
昔見た童話をうろ覚えで書きました


202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:52:56.02 ID:ltcQpR0PO

面白かった
アンデルセンだったのか


アンデルセン童話集 (3) (岩波少年文庫 (007))
アンデルセン
岩波書店
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205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:53:19.06 ID:Mkpv6IUO0

アンデルセンだったのか…!
無教養だったわ


209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:54:32.22 ID:u3K/L4c60

いやー面白かった


219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:58:09.28 ID:sZIlhF/j0

原作あったのか逆に安心した


220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/18(木) 01:58:57.19 ID:ByUS3TN90

面白かった!
これで心置きなく寝れるわ!



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[ 2013/07/18 11:33 ] なんJ・雑談 | TB(0) | コメント(0)

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