ｰ岩の下

ダンゴ虫少女「今日はここで眠ることにしました」

ダンゴ虫少女「ｽﾔｽﾔ」

ｺﾞﾊﾞｯ

ダンゴ虫少女「？！」

ガキ「いたぞ！ダンゴ虫だ！！殺せ！」

クソガキ「死ねっ！！」
ﾌﾞﾁﾌﾞﾁｯ

ダンゴ虫1「グアアアッ！！」

ダンゴ虫2「オレたちがなにをしたっていうんだ」
ｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬ

ダンゴ虫少女「ヒィィィィッ！！」

ガキ「ただ潰すだけじゃおもしろくねェよ ライターで炙ろうぜ」

クソガキ「おもしろそう」

ダンゴ虫少女「ひぇぇ…誰か助けてェ…」
ｶﾞｻｶﾞｻｯ

興奮してきた

ダンゴムシは軽くつついて丸くさせて遊ぶもんだろ　あれ殺すガキとかいんのか

ダンゴムシ殺したら腹から滅茶苦茶幼虫出てきてちびった

よく考えたらあのフォルムくっそ気持ち悪いよな
硬い殻に覆われたあの裏には無数の脚がワサワサしてんだろ？
鳥肌実立ってきた

ダンゴムシBB弾の代わりにエアガンにつめて撃った
そこからどうなったか記憶がない

中学の時の友人が
小さい蛙を捕まえて、池に叩きつけて気絶させるって行為を何度も繰り返してたが
あれも意味不明だったわ
ケタケタ笑いながら続けてたし怖い
呆然と見てたが5匹目くらいでやめさせた

ダンゴ虫少女「やだっ…怖いよぉ…」
ｶﾞｻｶﾞｻｯ

ガキ「遅すぎだろ」

クソガキ「石ころ投げて何発目で死ぬか遊ぼうぜ」
ﾎﾟｲｯ

ダンゴ虫少女「きゃーっ」

ガキ「コントロール悪すぎだろ こうやって投げるんだよ」
ﾎﾟｲﾎﾟｲ

ダンゴ虫少女「嫌ぁぁ…死にたくないよぉ…」

ダンゴ虫少女「あっ…！そうだ！」
ｺﾛﾝｯ

ｼｰｰｰｰﾝ

ダンゴ虫少女は丸くなった！

クソガキ「な…！！どこに消えやがった…！！あのダンゴ虫？！」

ガキ「ちくしょう 見つからねェ！！消えるの早すぎだろ」

ダンゴ虫少女「…」
ﾄﾞｷｯﾄﾞｷｯ

ふう

ｼｰｰｰｰﾝ

クソガキ「見つかったかーーーっ？！」

ガキ「ダメだ！！どこにもいねェ！！」

ダンゴ虫少女（お願いです…見つけないでくださいっ………！）
ﾄﾞｷｯﾄﾞｷｯ

ガキ「そこら中に石まいたら 出てくるだろ」
ﾊﾞﾗﾗｯ

ダンゴ虫少女（ヒィッ…）
ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

ガキ「ほいや」
ﾊﾞﾗｯ

猫「痛っ」

クソガキ「バカ野郎 猫にあてんな かわいそうだろうが」

クソガキ「もうダンゴ虫なんてどうでもいいぜ 他をあたろうぜ」

ガキ「そうだな 今度はカナブンでも潰しにいくか」

ダンゴ虫少女（…！！）
ｶﾞﾁｶﾞﾁ

脅威は去った

ダンゴムシかわいいだろなんで殺すんだよ

猫「痛っ」
にワロタ

今猫喋らなかった？
いや気のせいならいいんだ

ダンゴ虫少女（怖い人はもう嫌です…）

ダンゴ虫少女（葉っぱの下で眠ります………！）

ｶﾞｻｶﾞｻｯ

カベチョロさん「あんたそんなとこで なにやってんのさ」

ダンゴ虫少女「あ………カベチョロさん…」

カベチョロさんはみんなのお姉さん的存在なのは
みんなもよく知ってるね

ダンゴ虫少女「怖い人間さんたちが……うぇぇん…」

カベチョロさん「よっぽど怖い目にあったんだね…よしよし」

ダンゴ虫少女「うっ…お友だちがみんな…死んじゃいました…」

カベチョロさん「…！」

凄惨な光景っ………！
見るも無残な姿になったダンゴ虫の死骸がたくさん………！

カベチョロさん「こいつらも昨日まで 笑ったり泣いてたりしてたんだね…」

ダンゴ虫少女「ひどいですっ…！人間さんたち…なんでこんなことを………」

花火で焼くと真っ白になるよな

ダンゴ虫少女「人間さんなんて嫌いです！殺してやる…」

カベチョロさん「たしかにひどい人間だっているさ…あたしも兄弟を拉致されたよ」

カベチョロさん「でも人間の子供は あたしたちのこと かわいいって言ってくれるよ」

カベチョロさん「人間全員 悪いやつってことないと思うけどな」

ダンゴ虫少女「はぅぅ…そうですね…私 人間さんのことよく知らないのに…ごめんなさい…」

カベチョロさん「いいんだよ あんたの気持ちもわかるし」

カベチョロさん「ついてきな 寝るとこないんだろ？」
ﾁｮﾛﾁｮﾛ

ダンゴ虫少女「わぁい」
ﾉｿﾉｿ

カベチョロさん「あ…あたしに乗りなよ…あんた足 遅いからさ…待ってたら 朝になっちまうよ…」

カベチョロさんってなんだよと思ったらヤモリさんか

ヤモリもかわいいよな

あれ？ダンゴムシが段々可愛いと思えてきた

ｰ聖ホーリー小学校の校庭

カベチョロさん「ここなら悪い人間も来ないよ」

ダンゴ虫少女「わぁーい カベチョロさんは頭がいいですぅ」

ミミズ「あら 遅かったわね」

ダンゴ虫少女「あ～っ ミミさんです お久しぶりですっ！」

カベチョロさん「ミミズ しばらくダンゴ虫を泊めてもいいだろう？」

ミミズ「いいけど どうして？」
ﾆｮﾛﾆｮﾛ

カベチョロさん「同胞たちが人間に殺された」

ミミズ「…！！」

ミミズ「人間…！」

ダンゴ虫少女（そういえばミミズさんは人間が嫌いでした…）

ダンゴ虫少女（雨の日に家族で旅行にいっていたら 人間の乗る自転車に両親が轢き逃げされたそうです…）

ダンゴ虫少女（かわいそうです…）

カエルちゃん「あら…みんな集まってなにしているの…？」

ミミズ「カエルちゃん すっかり見なかったから死んじゃったかと思ってたわ」

カエルちゃん「私が死ぬわけないでしょ…各地の田んぼを回っていただけよ」

カベチョロさん「あたしも呼んでくれればよかったのに」

カエルちゃん「ダンゴ虫…久しぶりね…元気にしてた…？」

ダンゴ虫少女「カエルちゃん！ずっと心配してたんだよっ！」
ﾜｻﾜｻｯ

カエルちゃん「ふふっ…心配かけてごめんなさい…今日は私もいっしょに寝ていいかしら………？」

カベチョロさん「いいぜ ここなら人間たちに教われないしな」

ダンゴ虫少女（カベチョロさんにミミズさんにカエルちゃん…みんな種族は違うけど 私の大切なお友だちです…）

ダンゴ虫少女（あの時 人間さんたちに殺されかけたおかげで 幸せは身近なものだと気づくことができました）

やはりかわいいな

ダンゴ虫少女「ZZZ」
ｽﾔｽﾔ

カベチョロさん「ふふっ かわいい…」

ｼﾞｮｷｯ

カベチョロさん「？！！」

カベチョロさんのしっぽがちぎれた！！

ガキ「おい！カベチョロがいるぞ！！」

クソガキ「手足もいで遊ぼうぜ！」
ﾌﾞﾁﾌﾞﾁｯ

カベチョロさん「ひぎぃぃぃぃッ！！」

ダンゴ虫少女「さ…さっきの人間さんたち…！！」

カベチョロさん「に…逃げろ…！！」

ミミズ「あ…あなたを置いて逃げられるわけないじゃない！」

カベチョロさん「ミミズ…」

ミミズ「私たち家族みたいなものでしょ 必ず助ける！」
ﾆｮﾛﾆｮﾛ

ここまでの畜生はそういないぞ

ガキ「なんだこのミミズ！」

クソガキ「そうだ このミミズでカベチョロ 絞殺しようぜ！」

カベチョロさん「や…やめろ…！それだけは！」

ガキ「よいしょ」

ミミズ「ヒッ…嫌ッ…！！許してェ！！」

ｷｭｯ

カベチョロさん「グッ」

カベチョロさん 死亡

ダンゴ虫少女「カベチョロさぁぁぁぁんッ！！」

ミミズ「うっ…うわああああ」
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ

クソガキ「このミミズ おもしろいからライターで燃やそ」
ﾎﾞｯ

ミミズ「ぎぃぃぃ！！」

ミミズ 死亡

ダンゴ虫少女「ヒィィィィッ！！そんな…みんなが…こんなの…残酷すぎます…」

ああああああああああああああああああああ

脚本：虚淵玄

カエルちゃん「泣かないでダンゴ虫」

カエルちゃん「私がやつらの気を引く…その間に逃げるのよ」

ダンゴ虫少女「カエルちゃん…！」

カエルちゃん「ｹﾛｹﾛ」

ガキ「お！またも殺しがいのある生き物が」

クソガキ「爆竹ぶちこもうぜ」

カエルちゃん「えっ！？」
ﾌﾞｽｯ

カエルちゃん「そんな………！！嫌ッ！！こんなの……！！」
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ

カエルちゃん「ぐえっ」
ﾎﾞﾝｯ

ガキ「おもしれェ！！」

クソガキ「まだダンゴ虫が残ってるぜ ダンゴ虫はさっき逃がしたから ちょうどいいぜ」

ダンゴ虫少女「ヒィィィィッ！！」

ダンゴ虫少女「丸くなる！！」
ｸﾛﾝｯ

ｼｰｰｰｰﾝ

ガキ「また消えやがった…！！」

クソガキ「ちくしょう 薬がきれてイライラが止まんねェ！！」

ガキ「公園にたまに現れる 変な女の子が薬売ってくれるぜ」

クソガキ「ああ知ってる！爪から麻薬が出てくる変なガキだ」

ガキ「もしかしたらむこうの公園にいるかもしんねェ！！いくぞ！」

ダンゴ虫少女（…）
ｶﾞｸｶﾞｸ

ダンゴ虫少女（いったみたいですね…）
ｶﾞｻｶﾞｻｯ

爪から麻薬とか怖すぎ

ガキからヤクキメてるとかやばすぎ

ダンゴ虫が周りを見渡すと
無残な姿になった仲間たちの死骸が
ダンゴ虫は泣いた

そして岩の下に隠れ
また泣いた

妹「ふぇぇ…」

こいつは妹
いつもバニーガールの格好をしてる小学5年生

妹「おぷぶぇ…」
ｺﾞﾊﾞｯ

ダンゴ虫少女「！！」

ダンゴ虫少女（そ…そんなぁ…！！人間ッ！！）

妹「お姉ちゃーん みてみてーダンゴ虫さんだよぉ…」

ダンゴ虫少女（せっかく生き永らえたかと思ったのにぃ…）

姉「きゃーっ わ…怖いっ…！」

ダンゴ虫少女（南無三…！！）

バニーガールのロリだと…

妹「あへへ 怖くないよぉ…ほらぁ」

ダンゴ虫少女「ﾐｰﾐｰ」

姉「怖いぃ…」

妹「かわいいからおうちで育てよーっと」

妹はおっぱいの谷間にダンゴ虫を入れた

ダンゴ虫少女「？！」

ダンゴ虫少女「うぅ…私は一体 どんな風に殺されちゃうの…？？」

ダンゴ虫は考える
燃やされたり 足をちぎられたり
嫌な考えが浮かぶ

ダンゴ虫少女「ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ…」

巨乳小学生か

-妹の部屋

妹「この箱の中に入れてあげるね」

ダンゴ虫少女「きゃっ」

ダンゴ虫少女「うぇぇん…出してくださいっ…許してください…」
ﾊﾞﾝﾊﾞﾝｯ

ダンゴ虫少女（どうやってここから脱出しよう…）

妹「ダンゴ虫さんはなにを食べるんだろう…わからないよぉ…」

オチがみえない

妹「お兄ちゃーん ダンゴ虫ってなに食べるのー？？」

オレ「知らねェよ！！そんなキモいのこっちに連れてくんじゃねェよ！！」

こいつは兄のたかし
顔はキモいけど性格はクズだ

妹「ふぇぇ…ダンゴ虫さん…キモくなんかないよぉ…」

オレ「！」

オレ「そーだ そーだ！思い出した！！ダンゴ虫はマンカスが主なエサらしいぜ」

妹「えっ…そうなの…？」

オレ「おらっ 早くやれよ」

妹「恥ずかしいよぉ…お兄ちゃん…むこうむいててっ…！」
ﾋﾟﾄｯ

ダンゴ虫少女「？！」

オレ「ククク…」
ｼｺｼｺ

ｼｺｼｺ

はよ

お前だったのか全然気づかなかった

妹「お食べ」

ダンゴ虫少女「うげェェェェッ！！なんですかそれは？！」

妹「食べようぞ！！」

ダンゴ虫少女「やだっ…！そんなの近づけないでくださいっ！」

妹「生きようぞ！！」

ダンゴ虫少女（うぅ…殺すのなら一思いにやってくださいっ…！）

姉「な…なにやってるの？！妹ちゃん？！！」

妹「お兄ちゃんが…」

姉「たかしの言うこと真に受けちゃダメじゃない！！」

姉「ダンゴ虫は 腐葉土なんかを食べるんだって」

ダンゴ虫少女「あ…」

ダンゴ虫少女（なじみの味だ…この人 優しい…）
ﾑｼｬﾑｼｬ

妹「お姉ちゃんなんで知ってるのー？！」

姉「じょ…常識…！」

実はさっきインターネットで調べた

生きようぞ！

食べようぞ！

姉「こうやって…落ち葉を敷き詰めてあげるといいんだって」

妹「葉っぱのお布団だ！」

姉「ほら おやすみなさいして」

妹「おやすみなさいダンゴ虫さん」

ダンゴ虫少女（あのバニーガールの娘はイカれてるけど 金髪の女の子の人は優しい人ですぅ…）

ダンゴ虫少女（あのお姉さんにまた会いたいなぁ…）

ダンゴ虫は姉といると
カベチョロさんといるような感覚だった

そしてカベチョロさんが死んだことを思い出して泣いた

開くんじゃなかった
続き気になって寝れない

妹「ふぇぇ！！寝坊しちゃった！！」

妹「なんで起こしてくれなかったの？！」

次姉「あら～ 忘れてたぁ～」

こいつは次女のシキ
とても病弱

次姉「朝ごはんにラッキーキャプテンラビットキングナゲッツ食べる～？？」

妹「食べてる時間なんてないよぉ！！」

次姉「うふふ それもそうね～」
ﾑｼｬﾑｼｬ

妹「あ…そうだ！」

妹「ダンゴ虫さん学校に持っていこー！」

妹「みんなよろこぶかなぁ」

嫌な予感しかしない

それでも姉なら、姉ならなんとかしてくれる！

死んだな…

妹「よし…誰も見てない…」

妹「ダンゴ虫さん ちょっとびっくりするかもしれないけど ガマンしてねぇ…」

妹「イカロスウィング！！」

マ●コのビラビラ「ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ」

妹はマ●コのビラビラを羽ばたかせることにより
空を飛ぶことが可能ッ！！
これが成しえたのもバニースーツのおかげである

…が…！
遅刻は遅刻っ…！

先生「だから窓から入ってくんなって何回言ったらわかるんだ！！」
ﾊﾞｼｯ

妹「ふぇ！！」

なんだこれは

なんやこれは

>>1のテンションがおかしなことになっとるがな

平常運転

日影「妹…モーニングコールしたじゃない…出てくれなかった…」

こいつは妹の親友の日影

妹「えっ…本当！？」

不在着信 21件

妹「ご…ごめんね…」

日影「心配だった…妹になにかあったんじゃないかって…」

妹「でも日影ちゃんは遅刻してないから偉いね！」

日影（それはね…あなたの排泄音をアラームに設定しているからよ…おかげで寝覚めがよくなって 早朝オ●ニーもはかどっているわ…）

日影「グラッツェ」
ﾆｮﾎ ﾎ

妹「はあ………？」

妹「そうだ！新しい友だちを紹介するね！」

妹「じゃじゃーん！ダンゴ虫さんだよっ！」

ダンゴ虫少女「ひぃぃ…ここはどこですかぁ…？？」
ｶﾞｻｶﾞｻｯ

なんなのだこれは　どうすればよいのだ

どうすればいいか分からない時はとりあえず支援しとけって、ばっちゃが言ってた

日影「やっ…」

妹「あへへ 見て見てぇ」

日影「やだっ…！」

妹「どうして かわいいでしょ？！」

日影「ううう…！！あたしは虫が苦手なの…！怖い…！！」

妹「ダンゴ虫さんは悪いことしないから大丈夫だよ…」

日影「お願い…あなたがそのダンゴ虫を大切にしているのなら…やめた方がいい…」

日影「それ以上 近づけたら…粉々にするかも…！」

妹「…！！」

妹「ごめんねぇ…」

妹「他の子に見せにいこ」

日影「ま…待って…！妹…！」

妹「お嬢様ー」

お嬢様「あら妹さん 朝からムラムラしてきましたわ」

こいつはお嬢様
妹以外に友だちがいない

妹「みてみてーダンゴ虫さんだよぉ…」

お嬢様「ひゃっ…な…ばっちいですわよ…！妹さんっ…！」

妹「ばっちくなんかないよぉ…」

お嬢様「ど…毒を持っているかもしれません…！あぶないですわ！！」

妹「ふぇぇ…そんなことないのにぃ…」

この妹の方が毒もってそうだけどな

たまにはカベチョロさん達も事も思い出してあげて下さい

アイドル「今日の握手会めんどくさいうー」

こいつは人気アイドルのバンボラ

妹「バンボラちゃーん」

アイドル「にゃ！妹にゃんなの！」

妹「みてみてーダンゴ虫さんだよぉ」

アイドル「うっ…うー…キモいにゃん…」

妹「そうか」

ダークエルフ「首なしマイクのマネ」

この臭そうなダークエルフの名はアミ

妹「アミちゃんーっ！みてみてーダンゴ虫さんだよぉ…」

ダークエルフ「蟲姦する気かっ…！くっ…殺せ…！」

妹「ふぇぇ…自意識過剰だよぉ…」

日影（やはり…）

日影（どいつも同じ反応…これでは妹がかわいそうだわ…）

妹「ふぇ…ふぇ…」

日影（妹も元気を失ってる…ダンゴ虫を連れてきたことを後悔しはじめている…！）

日影（妹はもちろんだけど…一番 気の毒なのは…）

ダンゴ虫少女「…」
ｸﾞﾌﾞｸﾞﾌﾞ

日影（あのダンゴ虫っ……！）

日影（ごめんなさい妹…あたしが虫を嫌いなばっかりに…力になれなくて…）

日影（誰か…流れを変えて…）

帰国子女「OH！そいつはダンゴムシ デスカー？？」

こいつは帰国子女のアシリー

妹「！」

日影「！」

帰国子女「カワイイデース」

ダンゴ虫少女「うっ…うっ…」

帰国子女「触っても ちっとも丸くなりませーん 全く人を恐れていないデース！」

帰国子女「ガサガサしててカワイイー」

ダンゴ虫少女「ありがてェ…！！ありがてェ…！！」

妹「うっ…アシリーちゃん…！！」

妹「ありがとう…ありがとうねぇ…」

よかったねダンゴ虫っ…！

おわり

もうちょっとだけ続くんじゃ

-体育の時間

妹「男子といっしょに着替えるのやだねー」

アイドル「いい加減 カーテンつけてほしいです！カーテン！」

ダークエルフ「男子たちがずっと あたしを見てる…」

妹「ダンゴ虫さんはここで待っててね」
ｺﾞﾄｯ

ダンゴ虫少女（…）

ダンゴ虫少女（たぶん…このバニーガールは…悪い子じゃない…）

ダンゴ虫少女（ただマヌケなだけ…）

ダンゴ虫少女（カベチョロさんが言っていたことは本当だった…）

ダンゴ虫少女（早くおうちに帰って お姉さんにも会いたいなぁ）

ありがてェ…！！ありがてェ…！！

-誰もいない教室

ダンゴ虫少女「敵がこう来たら…」

ダンゴ虫少女「こうして反撃ですぅ！」
ｼｭﾝｯ

ダンゴ虫少女「カエルちゃんのトレーニングを見よう見まねでやってみました！」
ﾊﾞｼﾊﾞｼｯ

ｶﾞﾗﾗｯ

ダンゴ虫少女「…！！」

ガキ「よ…よし！！誰もいねェぜ！！」

クソガキ「今のうちに日影ちゃんと妹ちゃんのパンツ盗んじまおうぜ！！」

ガキ「バンボラとアシリーちゃんのパンツもな…バンボラのパンツはネットで高く売れるだろ」

ダンゴ虫少女「あ…あいつらは…！！」

ダンゴ虫少女「カベチョロさんや…カエルちゃん…ミミズさんを殺した悪い人間さんです…！」

ガキ「日影ちゃんのパンツたまんねーっ！！どんだけイヤラシイ下着はいてんだあいつ！」
ｸﾝｸﾝ

クソガキ「ちくしょう 勃起がハンパねェ…今すぐでもシコりてェ！！」

ガキ「妹ちゃんのパンツはあったか…？」

クソガキ「それが…ねェんだ！！どうやらバニースーツの下は なんにもはいてねェって噂は本当らしい…」

ダンゴ虫少女「ひどい…連続殺人の上 下着泥棒まで…」

ダンゴ虫少女「どうしよう…私がなんとかしないと…」
ｶﾞｻｶﾞｻｯ

殺人…？

ｶﾞｻｶﾞｻｯ

ガキ「ん…！？誰や！！そこにおんのは！！」

ダンゴ虫少女「わっ…！…バレちゃいまひた…」

クソガキ「ダンゴ虫…？こいつ…！！昨日のダンゴ虫だぜ！！」

ガキ「なんやて？！」

クソガキ「さすがにダンゴ虫に2回も逃げられちゃ オレたちの名が廃るからな…」

ガキ「もう…逃がさへんで…」

ダンゴ虫少女「はぅぅ…ここまでか…」
ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

ああああダンゴ虫かわいよおおおお手のひら乗せてコロコロしたいよおおおおお

ダンゴ虫少女「ディフェンス！！」
ｸﾛﾝｯ

ガキ「ゲッ！！また消えやがった？！」

ガキ「どこだ？！」

ダンゴ虫少女（このままやりすごしてみんなの帰りを待つですぅ…）
ﾄﾞｷｯﾄﾞｷｯ

体育終了まで あと18分っ…！

クソガキ「いや…よく考えろ…」

クソガキ「オレたちは過去2回 そいつを逃がしている」

クソガキ「そして…オレたちがダンゴ虫を逃がした時 必ずすぐ近くに黒い粒のようなものがある…！！」

ダンゴ虫少女「！！」
ﾄﾞｷｯ

クソガキ「わかったぞ！！この黒い粒はダンゴ虫だったんだ！！」

ガキ「そうか！団子のように丸くなるからダンゴ虫とは よく言ったもんだぜ！！」

クソガキ「そうとわかれば潰す…！！」
ｶﾞｯ

ダンゴ虫少女（ここまでか…！！）

ダンゴ虫は昔のことを思い出していた

-

カベチョロさん「いいかいダンゴ虫 自然界はきびしい…」

カベチョロさん「あんたたち昆虫が最も警戒すべき動物はなんだと思う？？」

ダンゴ虫少女「ら…ライオン…？？」

カベチョロさん「鳥だよ…」

カベチョロさん「鳥は上空から鋭いくちばしで おまえを襲ってくる…そうなるとノロマなおまえに反撃手段はない…」

ダンゴ虫少女「ｶﾞﾁｶﾞﾁ」
ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

カベチョロさん「泣くなっ…今からあたしが反撃の手段を教えてやるからよ…」

ダンゴ虫少女「本当ですか？！」

鳩「ﾎﾟｯﾎﾟｰ」

カベチョロさん「ヤベェ！！本当に鳥が来ちまった！！」

ダンゴ虫少女「やっ…きゃっ…！！」

カベチョロさん「くっ…狙ってんぞ！！おまえを！！」

カベチョロさん「こうなったら ぶっつけ本番よ！！失敗したら死ぬと思ってあたしの話を聞きな！！」

ダンゴ虫少女「ヒッ…ヒィィーーーッ！！」

ダンゴ虫は丸くなった！！

カベチョロさん「そうだよ…！まずは丸くなるんだ！！」

鳩「？！」

カベチョロさん「一瞬は惑わせるが…」

鳩「あ なんだ丸まっただけか」

カベチョロさん「すぐに気づかれる…！！」

ダンゴ虫少女「ええっ？！私はどうすれば！！」
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ

カベチョロさん「あたしが指示するまでディフェンスを解くんじゃねェ！！信じろ！！」

ダンゴ虫少女「えうっ…」

鳩「ﾎﾟｯﾎﾟｰ」
ﾊﾟｸｯ

ダンゴ虫少女「ひゃああああ」

カベチョロさん「今だ！！爆発させろ！！力を！！！」

ダンゴ虫少女「？！」

カベチョロさん「そのまま全力で突進するんだァァーーーッ！！」

ダンゴ虫少女「は…はいっ…！！」

ﾄﾞｷﾞｬﾝｯ

鳩「ブッ！！」

ダンゴ虫は鳩の喉を貫通した！！

ダンゴ虫少女「こ…この力は…」

カベチョロさん「やればできるじゃねェか」

カベチョロさん「おまえたちダンゴ虫は 本気で突進すれば『弾丸』にだってなれるんだ 自信持てよ」

ダンゴ虫少女「ZZZ」

カベチョロさん「疲れて寝ちまったか…」

ファ！？

毎度毎度の超展開に草生える

所詮この世は弱肉強食

俺の知ってるダンゴムシと違う

-

クソガキ「死ねやーーっ！！」

ダンゴ虫少女（そうだ…！！私はなれる…『弾丸』に…！！）

ダンゴ虫少女「デッド・アルマジロ！！」

ｷﾞｮｰﾝ

クソガキ「ブハッ！！」

クソガキ「ギャッ…アアアアアッ！！オレの足の指がァァァァッ！！」

ﾎﾞﾄｯ

ガキ「ヒッ…」

ダンゴ虫少女（よし…！！完璧に決まったです…！！）

体育終了まで あと10分っ…！

ダンゴ虫少女（あとはどこかに隠れていれば…）

ダンゴ虫はカベチョロさんやカエルちゃん ミミズが殺されたことを思い出した

ダンゴ虫少女（いや……！！ここで殺します！）
ｻｯ

クソガキざまああああああ

ダンゴ虫少女「ヘル・団子無死ッ！！」
ﾋﾟｰﾝｯ

ｶﾞｯ ｶﾞｯ ｶﾞｯ

ピンボールのように 教室中を縦横無尽に飛び回る！！

ﾌﾞｼｭｯ

ガキ「ぐあっ！！」

クソガキ「ヤベェ！！こいつァ超ヤベェぜ！！弾丸がそこらへんを舞っているようなもんだぜッ！！」

クソガキ「下手に動けば…目…いや 心臓や脳を貫かれる！！」

ガキ「に…逃げることもできねェのか…！！」

ダンゴ虫少女（ふふふ）

ｶﾞｯ ｶﾞｯ ｶﾞｯ

ダンゴ虫少女は 教室の黒板になにかを書きだした！！

クソガキ「！！」

『I kiil You』

ガキ「あ…ああ…」

クソガキ「スペル間違ってやがるっ………！」

ヘル・団子無死ッ！でクソワロタｗｗｗ

俺疲れてるのかな

なんだその「夜露死苦」みたいな決め技

ダンゴ虫ちゃんがんばれ！！

がんばれ…！！ダンゴ虫ちゃん！！！

ﾊﾞｺﾝｯ ﾊﾞｺﾝｯ ｶﾞｯ

ガキ「こ…これじゃどこから来るのかもわからねェ…！！」

クソガキ「おい！机の下に隠れるんだ！」
ｻｯ

ガキ「おう！」
ｻｯ

ダンゴ虫少女（しまった…机の下に隠れられたら…攻撃が当てにくいです…！！）

ダンゴ虫少女（まずい…もうすぐ…体育が終了してしまう…！！教室に入ってきた子に誤射するかもしれないです…！！）

ガキ「うわあああああッ！！」

なんと机から出てきた！

クソガキ「なにやってんだ！隠れてろ！！」

ガキ「だって…こいつの机の引き出しから………」

ガキ「大量のミミズが出てきたんだァァァァッ！！！」
ｳﾈｳﾈｳﾈ

ミミズJr.「ククク…思いしれ…同族の苦しみを…」

先が全く読めん

ダンゴ虫少女「このお調子者！なん回いったらわかるの！」

ガキ「イテッ」

ダンゴ虫がガキの右目を貫いた！！

ダンゴ虫少女「つい三日前 四丁目の子が機銃でうたれて死んだの わすれたのかい 顔をだすんじゃない！」

ガキ「お…オレの右目がァァァァッ！！」
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ

クソガキ「チッ！右目を失ったくらいで騒ぎやがって…！！」

クソガキ「こいつを代わりにはめてろ！」
ﾎﾟｲｯ

クソガキが卓球の玉を投げた

ダンゴ虫少女「よし…今度は脳ミソを…」

ｶﾞﾂﾝｯ

電灯に激突してしまった！！

ダンゴ虫少女「ぶっ…」
ｺﾛﾝｯ

ﾎﾞﾄｯ

ガキ「な…なんだ…？！攻撃が止んだぞ？！」

ダンゴ虫少女「ぐうう…今のであばらがイカれてしまいましたぁ…」
ｶﾞｸｶﾞｸ

ガキ「こいつは！！苦しめて殺す！！まずは足を…」

クソガキ「やめろ」

クソガキ「こいつは…虫の分際でオレたちをここまで追い込んだんだ…一思いに死なせてやろうじゃないか」

クソガキ「それに…早めに殺さないと こいつが覚醒しないとも言い切れねェ…」

クソガキ「あばよ！！」
ｸﾞｼｬ

うんこ「残念 はずれ！」

クソガキ「なにッ？！」

ガキ「フェイクだ！！どこへ消えやがった？！」

どういうことだ…？

喋った気がしたけど流石に気のせいか

ダンゴ虫少女「アクションマジック『回避』！」
ﾊﾞｯ

ダンゴ虫少女「よし…机の下に隠れて…もう1度…ヘル・団子無死を…」
ｸﾞﾗｯ

ダンゴ虫少女「がんばってくださいっ…私の足たち…」
ｸﾛﾝｯ

ガキ「どこだ？！どこに隠れた？！」

クソガキ「やつはもう動けない…！！だが死を覚悟したヤツほど怖いものはない…！！」

クソガキ「失うものがなにもないんだからな…」

失うものがなにもない

クソガキ「あっ………！」

ヘル・団子無死はその強力さ故に
翌日には全身の骨にヒビが入ってしまう禁断の技
それを同じ日に2回使うと確実に死ぬ…！！

同じ日に2回使うヤツなんかいないと思ってたが…

クソガキ「もう死ぬことが確定しているヤツなら別だッ！！」

クソガキ「もう1度 ヘル・団子無死で来るぞォォォーーーッ！！」

ガキ「なにィ！！」

なるほど、無死ってそういう意味だったのか

ダンゴ虫少女「リベンジ・ヘル・団子無死！！」
ｷﾞｬｷﾞｬｷﾞｬ

ガキ「机の下に隠れなきゃ…！！」

クソガキ「間に合えっ………！」

ダンゴ虫少女「ククク！そうはいかないですッ！！脳天を貫いてその勢いでもう1人の脳天も貫いてやるです！」

ｶﾞﾗﾗｯ

死鞠愚愛「ふーっ いい汗かいたー」

こいつは妹のクラスメイトの死鞠愚愛（しまりぐあい）
給食当番なので みんなよりも早く教室に戻ってきた！！

ダンゴ虫少女「ゲッ……！」

ダンゴ虫少女「ぶつかるーーーっ！！」
ﾎﾞｽｯ

死鞠愚愛「ゲフッ！！」

ダンゴ虫の最期の一撃………
死鞠愚愛の脳ミソに誤爆！！

ああ・・・

ﾄﾞｻｯ

ガキ「…」

クソガキ「…」

ガキ「なんか…スッキリいかねー最後だったな…」

クソガキ「ああ…ここまでされて 最後は誤爆で死ぬなんてよ…はっきり言ってもっと戦いたかった…ヤツとは…」

2人は机の引き出しにいたミミズJr.たちを外へ逃がしてあげた

クソガキ「ダンゴ虫…」

ガキ「ダンゴ虫…」

死鞠愚愛「クキキキキ！！」

クソガキ「なんだおまえか…さっさと給食室に…」

死鞠愚愛の体を乗っ取ったダンゴ虫少女「おバカさん！！もう私を忘れたようですね！！」

『！！』

死鞠愚愛の体を乗っ取ったダンゴ虫少女「デッド・アルマジローーーーッ！！」
ｷﾞｬｰﾝｯ

ガキ「グビッ！！」
ｸﾞｼｬｯ

今度は死霊のはらわたかよｗ

ガキ 死亡

クソガキ「なぜおまえが生きているんだ…？！いやどうやって死鞠愚愛の体を乗っ取った？！」

死鞠愚愛の体を乗っ取ったダンゴ虫少女「…私も死んだと思いました」

しかし偶然にも この少女の脳ミソに入り込み
私は命が尽きるまで こうやってこの少女の体を操縦して
おまえたちに復讐しようと決めました

クソガキ「なんたる執念…！！」

クソガキ「オレみてェなどうしようもないヤツより……」

クソガキ「おまえのようなヤツこそ…人間として生まれるべきだったのかもな…！」

死鞠愚愛の体を乗っ取ったダンゴ虫少女「当たり前だろ」
ﾎﾞｺｯ

クソガキ「ぐっ」

死鞠愚愛の体を乗っ取ったダンゴ虫少女「止めですっ！！カベチョロ・クラッチ！！」
ﾊﾞｷﾊﾞｷﾊﾞｷｯ

クソガキ「ウギャァァーーーッ！！」

ｽﾞﾝ

クソガキ 死亡

ｷｰﾝｺｰﾝ ｶｰﾝ

死鞠愚愛の体を乗っ取ったダンゴ虫少女「カベチョロさん…カエルちゃん…ミミズさん…」

死鞠愚愛の体を乗っ取ったダンゴ虫少女「仇は討ったよ………！」

ﾋﾟｮｰﾝ

ダンゴ虫少女「グフッ」
ﾄﾞｻｯ

妹「ふぇぇ…教室が血まみれになってるよぉ…」

先生「ややや…厄介ごとはごめんだぞ……！！」

お嬢様「こいつに先生の資格はありませんわ」

ダンゴ虫少女「うぅ…」
ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

妹「ダンゴ虫さん？！」

妹「闘ったんだね………！」
ｷﾞｭｯ

ダンゴ虫少女「…バニーガールの人…」

日影「わかるよ…教室や…散らかった下着を見て…」

日影「下着泥棒と戦っていたのね…」

ダンゴ虫少女「く…ふっ…お別れの時が来たみたいです…」

帰国子女「ダンゴムシ……！！」

ダンゴ虫少女「さようなら…お姉さんによろしく………」

ダンゴ虫少女「それと…」

ダンゴ虫少女「腐葉土………ありがとう………」

ダンゴ虫 死亡

ついでに死鞠愚愛 死亡

なんだこれは

なんだこれ

なんでこんなにのびてんすかね

妹「あへへ…ダンゴ虫さんの…お墓…作ったよ…」

帰国子女「来世でもダンゴ虫 ヤルンヤデー」

アイドル「バンボラのCDあげるにゃん…（握手券抜き取ってあるけど…）」

お嬢様「虫なんかのなにがいいのですか さっぱり理解できませんわ～～～っ ｳｼﾞｬｳｼﾞｬしていて気持ち悪いです！グロテスク！」

日影「あなた…空気が読めないみたいね…邪魔だからさっさと消えなさい…」

お嬢様「ふふっ…でも日影は昆虫が苦手みたいですわね…ムカデを持ってきましたわ」

ムカデ「ﾐｰﾐｰ」

日影「ムカデは昆虫じゃないわよ」

お嬢様「えっ」

委員長「節足動物ですよ」

こいつは委員長 見た目通り頭がいい

お嬢様「そんなぁ…」


完

乙
全く分からんけど好きだぞ

お疲れ

感動した

無駄に完成度増してきてるのが腹立つ

こいつぁキチガイにしかできない発想だよ